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【短信】恒大集団の債務問題は対処可能:レイ・ダリオ

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、中国 恒大集団の債務問題について、リーマン危機とは異なる性質のものとの見解を述べている。


リーマン・モーメントはシステム全体に広範な構造的ダメージを与えるものだ。
それは、財務省が借入を行い、FRBが量的緩和を行うまでは止めることができない。
今回はそういう動揺が走っているわけではない。

ダリオ氏がBloombergで、恒大集団の債務問題がシステム全体に大きな影響を及ぼす性質の問題ではないと述べた。

市場では、こうした楽観論が支配的だ。
リーマン危機では証券化商品を通してリーマン・ブラザーズの破綻が次々と他の経済主体に伝播した。
恒大集団の場合、現時点ではそうした複雑な信用リスクの連鎖は心配されていない。
最近の株式市場の下げにおいて、この問題はむしろ引き金に過ぎないとの見方が多い。
本質的な下げの要因はむしろ一本調子に上げてきた相場自体との指摘がそれだ。

すべての国のすべての時代の基本的な経済学では、自国通貨建ての債務は対処できる。
債務交渉がなされ、それが過去も繰り返されてきた。
貸し手や借り手に痛みが走ることの良い点は、それがシステムの機能ということだ。

ここで「対処できる」とされている主語は中国政府であることに注意したい。
政府には貨幣発行が可能だから、その貨幣を用い最終的にはベイルインベイルアウトできる。
しかし、これは政府以外の関係者が無傷で済むという話とは限らない。
事業責任の観点から(少なくとも一部)ベイルインが行われるだろうから、貸し手・借り手は痛手を負うことになると予想しているのだ。


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