すでに一部お伝えしたジェレミー・グランサム氏のLivewire Markets主催のイベントでの発言の全貌が公表されているので、何点か紹介しよう。
今が新たな強気相場だとは思わない。
こんなに高い株価から始まった強気相場は歴史上なかった。
グランサム氏がLivewire Markets主催のイベントで、弱気相場が終わり新たな強気相場が始まったのではないかとの楽観論を一蹴した。
「大きなバブルが新たなバブルの要素の発生による思考の攪乱をともなわず終わることはほとんどない。」
AIを材料に持ち直すかに見えた株式市場について、フェイントにすぎないと話している。
グランサム氏は最後に「市場が非合理的で怯えている時に来るチャンス」について尋ねられている。
暗に弱気相場が到来した時のプレイブックを求められているのだ。
世界は通常間違っているということを肝に銘じること。
世界は通常過度に楽観的で、群れたがる。
珍しく弱気な局面でも群れに固執し、考えを変えることができず、崖から飛び降り、戻ってこれない。
株式投資家というのは多かれ少なかれ上方のポテンシャルを見るものだ。
夢を見たがる投資家は強気を好み、強気派どうしで強気を増幅したがる。
証券会社らにとっても都合がよいから、いっそう強気ムードを掻き立てようとする。
投資家は、いつか必要になればタイムリーにブレーキを踏めると考えているのかもしれないが、それができる人はそう多くあるまい。
一方、グランサム氏の出番は、皆がレミングのように海に飛び込む頃に始まる。
弱気派に見える人でさえ、私でさえ『怯えている時に再投資しろ』と書くことができる。
計画を立て、株式市場に戻ろう。
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群れに近寄らず、自ら考え、彼らが概して楽観的であることを意識しろ。