ゴールドマン・サックスが、米市場について本格的に強気に転換している。
「これまでの短期的な(S&P 500の)下値めど2,000はもはや実現しそうにない。
私たちのS&P 500の年末目標は3,000(8%上昇)に据え置く。」
ゴールドマンのデービッド・コスティン氏の13日のレポートを各社が伝えている。
9日のS&P 500終値は2,789.82。
同社の中にはこれまでも強気に転じる人がいるにはいたが、コスティン氏は米国株のチーフ・ストラテジスト、注目度が高い。
同氏は相場が持ち直しつつある理由を2つ挙げている。
- 前例のない支援策が実施された。
- ウィルス感染の曲線が平坦になってきた。
これらにより、米経済・市場のダウンサイド・リスクが劇的に減り、市場を「弱気相場の領域から引き上げた」のだという。
コスティン氏は、市場の方が経済より先に上昇を始める(市場は経済がどん底の時に上がり始める)と指摘する。
行動制限の解除後にリスクがあるとしつつ、そこを乗り越えれば、政策によりプットが与えられるはずと書いている。
米経済の再始動後に再度の感染急騰がないならば、政策立案者の『必要なことはすべて行う』というスタンスは、株式市場が新安値をつける可能性が低いことを意味することになる。