海外経済 投資

【短信】市場は何か月を織り込んでいるか:ジェレミー・シーゲル
2020年4月1日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、コロナ・ショック脱出のための4段階を説明し、現状の市場の織り込み度合いを推測した。


経済の側、したがって市場の回復のためには4段階が必要だ。

シーゲル教授がWisdomTreeでのコンファレンス・コールで、経済・市場の回復についての道筋を語った。
教授が挙げた4段階とは:

  • 財政・金融政策での対応: とりあえず強力な政策が打たれた。
  • 感染・死亡カーブの平坦化
  • ワクチンと治療法の開発
  • 試験・診断・データ収集方法・体制の確立

この中で、特に3点目の議論において興味深い発言があった。

「ワクチンはパンデミックを止めるための金本位制のようなもの。・・・
粛然たる事実は、ジョンソン&ジョンソンの発表で、今から1年後まで待たなければならないということだ。」

ここで、シーゲル教授は、米市場の手触りを感じさせる発言をする。
米経済再開まで1年は待てないと話す。

市場は2-3か月のシャットダウンなら耐えられるだろう。
今市場に織り込まれているのはその程度だと思う。
6-9か月のシャットダウンは織り込まれていない。
6-9か月のシャットダウンとなれば、さらに下落、はるかに大きく下落するだろう。

シーゲル教授は、シャットダウンが続くにつれ、経済が構造的に委縮してしまうと考えているのだろう。
教授と市場のとりあえずの希望は2-3か月なのだ。
しかし、これは明らかにワクチン開発には間に合わない。
教授は、とりあえず既存薬による対症療法でしのぐしかないという。

もしも死亡者数を無くす、または大きく減らす薬が出てくれば、たとえ俗にいう死に至る病であるとしても、致死率を下げるなら、市場心理を大きく改善する。
比較的早いうちにそうなる可能性はある。


-海外経済, 投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 その他利用規約をご覧ください。