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【短信】奇妙な類似性と対称性:ジェフリー・ガンドラック
2022年1月7日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、1980年前後と現在の類似性・対称性について指摘している。
それに対する解釈は明言していないが、考える機会になるかもしれないので紹介しよう。


「現在の実質利回りは記録上最大のマイナス幅だ。
ジミー・カーター時代と同様かそれ以上にマイナスになっている。」

ガンドラック氏がYahoo Financeで、極めて低い実質利回りについて話している。

カーター政権(1977-81年)とは米国が高インフレに悩まされ続けた時代(の最終局面)だ。
2桁インフレが経済を害し、スタグフレーションに進展した。

大学で数学と哲学を専攻した投資家は、共通点とともに大きな相違点にも気づいている。

起こると考えてきて、15年ほど言ってきたことがある:
1970年代終わり・80年代初めと多くの点で似てくるのに、ほぼ鑑写しになるということ。・・・
高インフレ、低実質利回り、地政学的問題・・・、多くのことが同じだ。
しかし、当時は金利が極めて高く、今は極めて低い。

ボルカー・ショック前のこの時期は、多くの識者が現在との類似を指摘している時期でもある。

ガンドラック氏は、この奇妙な対称性が今後どうなるのかについて予想を述べてはいない。
ただ、その対称性が及ぼす一断面を指摘している。

この状況が奇妙なのは、S&P 500で見て過去との比較では株式は割高なのに、政府の干渉により債券との比較では割安だということ。
だから、投資家にとっては選択が難しい。
株式のPERを見れば危険ゾーンにあるが、債券(利回り)はとんでもなくマイナスだし、インフレは少なくとも今後数か月は上昇を続ける。


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