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【短信】大幅な利下げを予想すべきでない:ジェレミー・シーゲル

ジェレミー・シーゲル教授が、従前どおりの強気予想を前提に、市場によるFRB利下げ予想に注文を付けている。


「2024年もまだ強気だ。
2023年ほどの上昇はないだろうが、そんなに違いはないだろう。」

シーゲル教授がCNBCで強気予想を述べた。
《永遠のブル》の強気予想に大きな変化はない。
ただ、気になるといえば、最近の強気発言には必ず「まだ」(still)という副詞が付いている点。
そして、米経済のメインシナリオをノーランディングではなく、ソフトランディングとしている点だ。

シーゲル教授は、FRB金融政策と米国株市場の関係について解説した:

  • 先物から算出するFF金利予想には下方バイアスがある。(利下げ予想5.5回分のうち1.5回分はリスク・ヘッジ)
    ネット4回はFOMC見通し3回とほど同じ。
  • 実際の利下げより、FRBにその用意があることの方が重要。
  • FF金利が5%のままでも経済が好調なら、株式には悪くない。
  • 今年も良好な企業利益を予想する。

このところシーゲル教授は、市場の利下げ幅予想が前のめり気味である懸念を払拭しようとしている。
実際の利下げ幅が市場予想に届かない場合に、株が下げる材料となるのを心配しているのだろう。
教授のここでの主張は、株式は利下げによってさほど左右されないということ。
景気鈍化が大きければ利下げ幅は大きくなるし、小さければ小さくなる。

ただし、利下げが株価に影響するシナリオも考えうる。
それが、景気ではなくインフレによって利下げできないケースだ。
しかし、シーゲル教授はインフレが落ち着きつつあるとし、利下げが行われると予想している。

利下げはあると予想するが、理解すべきは、大幅な利下げは鈍化による景気後退を意味する点だ。
株式市場はそれを望まない。
だから、市場の多くの人が2024年に予想する利下げペースにこだわらない方がよい。

伝わり方を意識した結果だろうが、全体を通して少々論理的に複雑怪奇な印象がある。
妥当性については読者の判断に任せたい。


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