【短信】問題はそうなるかでなく、いつかだ:ヌリエル・ルービニ

ヌリエル・ルービニ ニューヨーク大学教授が、やはり暗い将来を予想している。
米市場はいつでも崩れうると警告している。


投資家の最近の株式市場との愛は今年続くのかもしれない。
しかし、それは気まぐれで変わりやすい関係だろう。

ルービニ教授がProject Syndicateで書いている。
最近、強気ともとれる発言が伝えられていた教授だが、やはり「終末博士」だった。
この人のアプローチはやはり悲観の側を重視しているのだ。

ルービニ教授は用心すべき点を8つ挙げている:

  1. 高いPER・企業収益: ショックに対して脆弱。
  2. 米社債(レバレッジド・ローン、ハイイールド債、「墜ちた天使」(ジャンクに格下げになった債券))、商業用不動産、新興国市場債券にリスク。
  3. FRB金融政策: 景気が持つ限り金融緩和は考えられない。
  4. 貿易摩擦: 中国と合意に至っても他の分野での対立は継続する。NAFTAや対欧州でも火種がある。
  5. 欧州: 経済・政治で苦戦し、刺激策実施が困難で、ユーロ圏さえ揺らぎかねない。
  6. 新興国: 多くの国で政治・政策の問題を抱え、成長率の重しになっている。
  7. トランプ大統領: 再選のための行動で混乱を引き起こしかねず、対イラン・ベネズエラ制裁は原油価格を上昇させる。
  8. 低成長: ポピュリストを台頭させ、その影響が経済成長・市場に悪影響を及ぼす。

なんという網羅的で後ろ向きなリストだろう。
これでこそ終末博士だ。
とどめの言葉がもっとすばらしい。

何か期待外れの数字が出てくれば、再びリスク・オフの引き金を引き、急激な市場の調整を引き起こす可能性がある。
問題はそうなるかではなく、いつかだ。


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