ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、最近の株高を解説し、第4四半期についても従前どおり強気予想を継続した。
米10年債利回りが最高値5%から4.5-4.6%に低下し、株式市場は急反騰を享受した。
WisdomTreeから公表された13日付コメンタリーで、シーゲル教授が最近の米市場の上昇を解説した。
それまでの市場金利の上昇が下降に転じたことが市場に安心感を与えたという。
また、企業の利益もエネルギー株を除けば順調だと指摘した。
金利低下の一因はもちろんFRBのスタンスにある。
シーゲル教授は、「データ次第」のFRBが弱い雇用統計等を受けて12月の利上げを見送ると予想している。
インフレも沈静化しつつあるように見える。
「CPI総合の予想は0.1%、コアが0.3%。
このとおりになるなら、過去12か月のCPI総合は3.1%まで下がり、2年余りで最低水準になる。」
第4四半期はいくつか要注意事項があるとしつつも、シーゲル教授はいつもの強気スタンスを続けている。
利益と金利低下が反騰の支えになっている。
インフレが落ち着き経済が強い成長から鈍化するにしたがい、パウエルFRB議長が来年の利下げに向けバランスの取れた見方を維持できるか、インフレのデータを注視している。