ダブルライン・キャピタル ジェフリー・ガンドラック氏のFOMC直後のCNBCビデオ(全編)がダブルラインから公表されている。
全編にわたって興味深いが、2点だけ紹介しよう。
ガンドラック氏は、従前どおり、近年の財政出動の効果剥落で景気が悪化しつつあること、財政悪化が危機的状況にあることを主張している。
財政悪化と金融政策について
このコーナーで私が第一に言及したのが(FRBの言う)『より長くより高く』だった。
『より長くより高く』とは、米経済が大きな金利費用の問題に見舞われるということ。
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それが次の金融危機になると私は信じている。
2024年末の米10年債利回りの予想について
来年末の10年債利回りは、今からそれほどひどくかけ離れてはいないだろう。
まず2%台に低下するが、そこから上げ始めるだろう。
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10年債は(終値ベースで)5%超になる前に4.50%を割り込むだろう。
来年末に現水準か少し高いところに戻る前に、4%台の低いところに向かうだろう。
発言の他の部分から推測すると、2行目の「2%台」という話は10年債利回りではなくFF金利を指しているものと思われる。
ガンドラック氏は来年のFF金利引き下げ幅について、市場予想の50 bp程度ではなく200 bpになると予想している。
来年、米経済が景気後退入りし、利下げが行われる結果、イールドカーブの特に短期側が大きく低下すると予想しているわけだ。
長期側については、長期的な金利上昇傾向を予想しているために、金利低下の幅は小さくなると見ているが、デュレーションが大きい分、値幅が大きくなると想定している。