アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、今週以降のトレード環境の変化について解説している。
リテイルの投資家が完全に正しかったのはローテーション・トレードだ。
他の投資家よりはるかに先に、ステイ・ホーム銘柄から再開銘柄へ、牽引役から出遅れ銘柄へローテーションするのを理解していた。
エラリアン氏がCNBCで、先週までの個人投資家の読みの良さを指摘した。
米国株市場では、このところ個人投資家が市場やヘッジ・ファンドなどよりはるかに良いパフォーマンスを上げたことが注目されている。
まず、テクノロジーに賭け、次にバリュー等に乗り換えたタイミングが結果的に大成功したためだ。
エラリアン氏は、こうした個人投資家の成功について3つの追い風が重なったと指摘する:
有利な金融政策、順調な再始動、個人投資家参入によるテクニカルの改善。
これらが峠を越えた時、状況はどうなるのか。
また、ボラティリティに上昇の兆しがあり、それも重しになりうる。
エラリアン氏は、今後1-2週は要注意だと慎重なスタンスを崩さない。
個人投資家の火傷を防ぐための方法を尋ねられても、エラリアン氏に妙案はないようだ。
なるべく多く透明性高く情報を提示し、投資家に起こりうる失敗を認識させるしかないと話す。
情報の出し手がきちんと情報を出し、個々の投資家がきちんと消化していくしかないようだ。
心配するのは正しいことだが、取り払うのに簡単な方法などないんだ。