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【短信】企業は値上げし、増税で取られる:ジェレミー・シーゲル
2021年3月31日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、バイデン政権が予定する増税についてコメントし、今年については増税があっても米国株がプラスで終わると予想している。


この刺激策は先例がなく、私は過大だと思っている。
今年、FRBの目標を大きく超えるインフレが起こるだろう。

シーゲル教授がCNBCで、バイデン政権による財政刺激策を「過大」と指摘した。
需給ギャップの3倍の規模の刺激策(または救済策)が講じられることで、インフレ率が高まるという。
教授は以前からマネーサプライの急拡大に着目し、今後数年3-5%のインフレになると予想してきた。

これは基本的に企業にとっては良いことだ。
彼らは価格に対する決定力、コントロールを有しており、値上げを行い、利益が増える。

ここが日本と米国の大きな違いだろう。
人々のインフレ期待の相違などから、米国では供給者側の価格決定力が大きい。
人件費に限らず、何かコスト高となれば、それを売価に転嫁しようという文化がある。
日本の場合は、値上げによる販売量の減少を恐れて、価格転嫁に極めて消極的だ。
こうした期待形成には日本企業自体の責任によるところも大きい。
日本企業は長く、本質的な差別化より価格競争を好む傾向があった。

シーゲル教授は、米経済における需給の逼迫が企業収益にとって追い風と考えている。
供給するだけ売れ、値上げもありうるからだ。
一方で逆風も予想される。
バイデン政権の予定する増税は税引後利益と株価にとって明らかにマイナスだろう。

バイデン政権はその一部を増税で奪ってしまうだろう。
今週バイデンは増税を含むインフラ法案を公表するはずだ。
全部持っていくとは思わないが、半分ぐらい持って行ってしまうかもしれない。
でも、企業収益がとてもよいので、それでも今年は上げて終わると予想している。

シーゲル教授は以前から、2021年の株式市場がもう少し上げて終わり、2022年以降は横ばいと予想してきた。


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