ゴールドマン・サックスのザック・パンドル氏らが、今後6か月ドル売り圧力が続き、中国などへの投資が拡大すると予想している。
今後6か月ワクチン接種が推進されるにつれ、世界の経済成長はとても強くなるだろう。
ゴールドマンのバンドル氏らによるレポートをBloombergが紹介している。
世界経済の循環的な力がある程度『米国のアウトパフォーマンス』を抑え込み、それがほとんどのクロスでのドル安に結びつく。
経済はともかく、市場についていえば米国は最も早くコロナ・ショックを脱した市場の1つだった。
市場ははるか先の経済回復を織り込み、さっさと回復したのみならず、史上最高値を負い続けている。
ワクチン接種が始まると、経済回復はより確実なものになっていく。
ワクチン接種を始めた国では経済回復の期待が高まり、世界的に経済が再始動するとの期待が高まっている。
これにともない米国以外の市場も上昇に拍車がかかっている。
こうなると元々高値圏にあった米資産へのエクスポージャーの一部を他地域へ移そうとの考えも出てくる。
そうなればドル安圧力だ。
Bloombergはこのドル安が、最近好調な新興国市場への投資の背中を押していると解説している。
ゴールドマンの分析では、今回のドル安の初期はユーロの強さを反映したもの、昨年後半以降は人民元の強さを反映したものだったという。
中国は株式が好調で、かつ為替のボラティリティが低いことから、多くの投資を引き付けているとした。
人民元のマクロのファンダメンタルズは引き続き堅調に見える。