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【短信】中国と米国の違い:デニス・ガートマン
2020年6月3日

デニス・ガートマン氏が、相当に弱気なトーンで米長期金利の上昇を予想した。


「とても恐ろしく、心配だ。」

ガートマン氏がBloombergで、全米に広がるデモと暴徒化について語った。
同氏は共和党支持者、旧来の良識ある保守である。

中国人が見たら言うだろう。
『もしも暴徒の沈静化に軍を差し向けるなら、なんで同じことを中国が台湾・香港でやったらいけないんだ。』
みんなこんなことを考え始めるはずだ。

いつまでも収拾がつかないデモと暴徒に対し、トランプ大統領は左派のレッテルを貼り、州兵による制圧を求めている。
自ら分断を煽るような言動を続けながら、自国の兵に自国民と戦うよう求めている。
もちろん暴徒を沈静化するのが必要なのは当然だが、それに軍隊を投入するかは別の問題だ。
米国の分断は、長らく経験してこなかった領域までエスカレートしている。
一番恐ろしいのは、こうした構図を生み出している権力者が、自分と似たことをやろうとする他国を非難していることだ。
もはや正気を疑うような状況にある。

こうした社会不安もあってか、ガートマン氏は市場について弱気だ。

「唯一少しでも強気になれる材料は、イールド・カーブがスティープ化することだ。
長期側が上昇しつつあり、短期側が低下しつつあり、銀行業にはプラスだ。
それを除けば、強気の根拠は見当たらない。」

ガートマン氏は、ボルカー・ショックを金融市場の真っただ中で体験した者として、インフレと金利の上昇を予想している。
拡張的な金融・財政政策が長期金利を上昇させるとのオーソドックスな予想だ。

長期債(利回り)は2、3、4%と上昇し、短期側、オーバーナイトFF金利はゼロ近傍に留まるだろう。
イールド・カーブはとんでもなくスティープになるだろう。


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