債券ファンド大手のPIMCOが、最近の世界的な金利上昇の要因を4つ挙げている。
とてもオーソドックスな分析だが、読者はいくつ当てられるだろう。
最近のこの利回り上昇を受けて債券の魅力は名目利回りと実質利回りの両方で高まっています。
PIMCOのマイク・クジル氏が短いビデオで債券の魅力を語った。
クジル氏は、インフレ沈静化の兆しが見える中で、世界的に金利が上昇している理由を4つ挙げている。
- 底堅い米国のGDP
- フィッチによる米国債格下げ
- 米財務省による今後の債務増発
- 日銀によるイールドカーブ目標の修正
日本の金融政策がこんなに注目されるのはそうあることではない。
これまで離れ小島のように扱われてきた日本が、世界の金融市場にとっての潜在的なリスクの震源地として見られているのかもしれない。
4つの要因のうち米経済が強いのは喜ばしいことだが、それ以外は決して喜んでばかりいられない話のように聞こえる。
しかし、クジル氏は前向きだ。
実質利回りへの投資が割安になった一方で株式や他の資産は割高になっています。
債券vs株式という比較において、債券の魅力が以前より改善したと言いたいのだろうが、「割安」「割高」という言葉まで使うところを見ると、かなり鼻息が荒い様子が見て取れる。
クジル氏は「そのためPIMCOでは全般的にデュレーションを伸ばし」ていると明かしている。
金利が上がり、ピークが近づいたように感じられる時、債券投資家は元気になるようだ。