ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が恒例の夏の昼食会での議論の内容を『外挿すべき時ではない』と題した投資家向け書簡で伝えている。
ロングアイランド東部のハンプトンズで開催される昼食会の参加者は億万長者らである。
突然の経済活動の低下が起こる前に経済について好ましいニュースがあるのは、ほとんどの景気後退の前に見られたことだ。
現在の市場パフォーマンスの外挿を将来予想のために用いるのは要注意だ。
金融引き締めは18か月遅れで効いてくる。
景気後退があるなら、その開始は今年終盤か2024年初めだ。
ウィーン氏が書いている。
この書簡は、投資家意見の紹介とウィーン氏の見解が混ざっており、区別が難しい。
上述の部分はウィーン氏の意見のように思える。
一方、億万長者らの意見はこうだ:
- 米経済: 景気後退入りでなくソフトランディングがコンセンサスに。
- インフレ: 2%に向け低下するが、2%までは下がらない。
- FRB: 利上げ停止がコンセンサスに。少数意見としてあと1-2回の利上げ。
- 政府財政: 投資家は債務問題が深刻化するのを懸念しているが、世間では見過ごされている。
- S&P 500: 今後数か月のうちに5,000へ。
- 中国: 問題は多いが、割安株は多い。しかし、投資家の食欲は低い。
書簡の締めの言葉:
ハンプトンズは夏で、ほとんどの時間、太陽が出ていた。
ほとんどの参加者はとても裕福で、いい人生を送っていた。
リターンはこの先下がるかもしれないが、それは変わらない。
たくさん財産を持っている人はせめて人生は不幸であってほしい、と思うのは筆者だけだろうか。