【短信】レイ・ダリオ:市場・経済の主たるドライバー

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、Huawei CFO逮捕とフランスのデモについてコメントした。
ダリオ氏が心配してきた構図が現実に近づいているとし、ポートフォリオでの対処を奨めている。


「最近起こった2つの出来事に注意すべきだ。
a) 米国が、中国の主要テクノロジー企業HuaweiのCFO(創業者の娘)の逮捕を命じ、引き渡しを求めている。
b) フランスにおける税や富裕層に抗議する暴力的なデモ。」

ダリオ氏が10日のツイートで、これらの出来事を国際的・国内的な対立の象徴として挙げている。
とりわけポピュリズムに関係しているとし、米中摩擦は貿易だけの問題ではないと指摘する。
米中摩擦は通商問題にとどまらず、覇権国家と新興勢力のつばぜり合いだ。
こうした構図こそが、現在の世界を動かす最も強い力になっているという。

世界情勢は依然読みにくい展開が続いている。
少し良い方に向かったかと思えば、がっかりするようなことが起こる。
そうした展開を自分の利益に結びつけようとする人が権力を握っている以上、当分晴れることはないだろう。
金融環境が厳しい節目に差し掛かっているところに、こうした政治的な不確実性が加わっている。
しかも、米国が売る喧嘩は、ブッシュ(Jr)政権の時と同じように不測の事態を引き起こしかねない。

ダリオ氏は以前、投資家のリスクの取り方について一般論を述べたことがある。
投資家があるリスクについて山を張っていいのは、そのリスクに対して本人が卓越した見識・能力を有する場合とするものだ。
勝てる理由のない分野では山を張らずに、そのリスクに対し中立のポジションを心がけるよう説いていた。

私の考えでは、これらの力が短期・長期の債務サイクルとともに共存し続け、市場や経済の主たるドライバーとなっている。
それにしたがって計画し、分散投資することを奨めたい。


 - 投資, 政治