ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏がMilken Institute Global Conferenceで話した米中に関する発言が、とても短く編集され、Bloombergから公表されている。
日頃のダリオ氏の発言からみて、編集でミスリードされているという印象はない。
ただ、極めて短く編集されているので、留意の上お読みください。
様々な展開において、時代は中国の側にあり、米国の側にはない。
(カット)
新政権にとって困難な状況になるのは、中国の側の方がおそらくより成長しよりうまくいく運命にあることだ。
ブリッジウォーターが中国当局と極めて良好な関係にあるのは有名だ。
いち早く中国に進出し、中国での事業展開は外資の中でもトップクラス。
(もっとも、No.1ヘッジファンドなのだから、当然ともいえる。)
ダリオ氏の中国推しはブリッジウォーターの利益と合致しているから、少し割り引いて聞いておくべきかもしれない。
最近ダリオ氏は、5-10年の間に中国市場のプレゼンスが急拡大し米市場と競合するようになると予想。
まず、とにかく中国へのエクスポージャーを取るよう投資家に奨めている。
やや前のめりにすぎるように聞こえるが、ダリオ氏は以前はるかに説得力のある言い方で中国投資を説いている。
昨年8月のことだ。
「分散したければ、両方の馬に賭ければいい。」
確かに、世界の投資家の多くは、世界市場で分散するという意味で、まだ中国をアンダーウェイトしているのだろう。