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【短信】モハメド・エラリアンが予想する今年の綱引き

アリアンツ主席経済顧問モハメド・エラリアン氏は、現在の米市場がフローにばかり目をやり、ストックの危うさを看過していると指摘している。


同時にFRBは(インフレ退治の)仕事はまだ途上で、選択の余地を残そうとするだろう。

エラリアン氏がCNBCで、30-31日のFOMCの結果を予想した。
インフレや景気の動向に満足しつつも安易に近い利下げを確実視させることはないだろうとの見方であり、市場のコンセンサスと同じものだ。
ただし、エラリアン氏はFRB利下げについて市場予想より緩やかになると考えているいるようだ。

エラリアン氏は、市場が「シングル・イシュー」(論点が1つだけ)になっている点を心配する。

「FRBが流動性の状況を緩和することばかり注目され、地政学的リスクを含むすべてが脇に置かれている。
それが注目された場合、脇に積み上がったすべてのことを脇に置いたままにしてFRBだけを注目し続けることができるだろうか?」

エラリアン氏は、現状を理解する上で「フローとストック」を見極めることが大切と説く。

フロー:

  • インフレや金利が低下
  • 消費者の余裕が改善
  • 企業のリファイナンスがやりやすく
  • 流動性が潤沢

ストック:

  • 利上げのラグ効果
  • 商業用不動産等「動きの遅い資産クラス」
  • 企業の資金調達の「期限の壁」

フローは良好でそれが楽観を生んでいるとエラリアン氏は指摘する。
一方、課題となるのはストックの側を管理することだという。

「今年は、好ましいフローと手ごわいストックの綱引きになるだろう。」

エラリアン氏は、フローばかりに目をやる市場に少々危うさを感じているようだ。


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