ジェフリー・ガンドラック氏のYahoo Financeインタビュー(1/2): 経済と金利のルート予想。
ガンドラック氏は以前から米経済に減速の兆しが顕著に見られると警告してきた。
改めてその見方を繰り返している。
もしも米国がまだ景気後退入りしていないなら、2024年第2四半期までに景気後退入りするだろう。
ガンドラック氏が思い描く経済・金利のルート予想は以下のとおり。
まず景気後退が到来、FRB利下げへ:
「FRBが『より長くより高く』というのはレトリックか(そう願うが)、あるいは経済が顕著に弱くなりFRBがいつもの仕事をやることになるかだろう。
それは利下げであり、利上げよりはるかに急速に進められる。
私の好きな言い方なら『FRBは階段で昇りエレベーターで降りる』だ。」
金利は低下後に趨勢的上昇へ:
「奇妙かもしれないが、私は景気後退への反応の後に金利上昇を予想している。
つまり2024年前半の金利低下がありそうで、もう始まっているかもしれない。
しかし、興味深いことに、米国は債務対GDP比率なのか現実に向き合わなければいけなくなる。」
企業の借入環境が変化:
「趨勢的な金利低下環境により、企業は追い込まれても借り換えができてきた。
でも、もうできない。
金利は趨勢的には低下しない。
2016-20年あたりで底を打った。」
米国株:
ガンドラック氏が2024年までに見込む景気後退では株式はどう予想されるのか。
同氏は、大きく上げたものは下げも大きくなると達観する。
マグニフィセントセブンは次の景気後退期、明らかに最悪のパフォーマンスになる。
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だから、時価加重平均ではなく単純平均の入れ物(指数)に乗り換えるべきだ。
その他、景気後退に向けた投資アイデア:
- 米銀行システムは避ける。FF金利上昇で逆ザヤになっている銀行がある。
- 金融でなく製造業。
- ドルコスト法で米国以外の株式に分散を。ドル・インデックスが低下し始めたら新興国市場株式を検討したい。
- 次の景気後退でドル・インデックスは低下し始める。