2度のバブル崩壊を予想し成功を収めたことで有名なサイオン・アセット・マネジメントのマイケル・バーリ氏が、暗号資産の空売りを検討しているとツイートした。
これまでやったことないんだけど、暗号資産ってどうやって空売りするの?
借りるのに担保がいるの?・・・
ボラティリティの大きな状況では、私はショートしない方が良いと考える傾向があるが、今は検討中であることを公言する。
バーリ氏の13日のツイートをCNBCが伝えている。
どこまで本気か定かでないが、フォロワーにアドバイスを求めている形だ。
同氏はフォロワーを選別し承認している。
また、頻繁にアカウントの公開/非公開を切り替えているようだ。
最近流行のSNSを使ったポジション・トークの匂いもしないわけではない。
バーリ氏はCNBCに宛てたEメールで、暗号資産をショートしてはいないが、暗号資産がバブル状態であると信じているとコメントしたという。
また、CNBCは同氏のもう1つのツイートを紹介し、関連する別のテーマにも注目を当てている。
MSCIによると、7.1兆ドルの時価総額が暗号資産を保有する企業の株式に紐付いている。
しかし、MSCIはまた、企業の取締役6,500人のうち79人しか暗号資産について熟知していないともいっている。
これはよくいうところの、バグではなく仕様だ。
バーリ氏がバブルと信じる暗号資産市場で仮に急変があれば、株式等伝統的な資産クラスへ波及しうるとの含意だろう。
マーク・モビアス氏は5月、暗号資産の下落が資産効果を剥落させ市場全体の問題となりうるとの見方を示している。
ビットコインはその先物ETFの上場が実現するとの見通しから買いを集め、15日には60千ドルを超えた。
ただし、よりトレードの機会が広がることが、局面によっては逆に売りを浴びる可能性を広げるとの見方もある。