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【短信】ブリッジウォーターの苦戦

レイ・ダリオ氏率いるブリッジウォーター・アソシエイツについて、最近いくつか苦戦を思わせる噂が聞こえている。


6月のBloomberg報道では、ブリッジウォーターの運用資産が3-4月に15%減少したという。
最大のファンドPure Alpha IIの今年1-4月の運用成績がマイナス20%と振るわなかったのが効いたものと見られる。
同ファンドは(オールウェザーではなく)積極的にリスクテイクする運用スタイル。
真価はすべてが終わってみないとわからない。
(このまま遅れをとり続けるかもしれないし、突然ビルトインされていた起死回生の変化が起こるのかもしれない。)
しかし、今のところ打撃を受けているのは間違いなかろう。

その後も災難というか言い争いというか、ブリッジウォーターにはニュースが絶えない。
今月中旬には、元従業員をトレード・シークレットの窃盗で訴えていた件で敗北している。
米裁定協会が、ブリッジウォーターの訴えには根拠がないと裁定を下したのだ。

今週もいくつかニュースが出ている。
1つは、仕事のやり方が変化したことにともなう人員削減だ。
各メディア、運用成績との関係を匂わす書きぶりとなっているが、やや勘繰りすぎの面もあろう。
経済がスランプになったり事業環境が変わればリストラをするのは米企業の常だ。

極めつけは、2011年から今年初めまで共同CEOを務めたアイリーン・マレー氏がブリッジウォーターを訴えた件だ。
同氏が社内の性差別を公表したことで、ブリッジウォーターが後払い報酬から0.2-1億ドルを不払いにしているとの訴えだ。

少々がたついているようにも見えるブリッジウォーターのガバナンス。
何か理由があるのか。
それは運用成績と関係することなのか。
最近、同社は不本意ながらメディアに多くのニュースを提供しているのだ。


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