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ブラックロック 【短信】ブラックロックの長期・短期の資産クラス別見通し
2021年7月10日

資産運用の世界最大手ブラックロックが、資産クラス別の戦略・戦術的スタンスを見直し、日本株の戦術的見方をアンダーウェイトから中立に格上げしている。


2021年の残りの最初のテーマは、私たちがニュー・ノミナル(新たな名目)と呼ぶものだ。
ニュー・ノミナルでは、過去よりもインフレへの金融政策対応が少なくなる結果、中期的にインフレが上昇すると予想している。

ブラックロックが2021年の年央世界見通しで3つのテーマを挙げている。
1つ目が「ニュー・ノミナル」、2つ目が「中国」、3つ目が「ネット・ゼロの旅」(温暖化対策)だという。
以下、資産クラス別の見方(抜粋。プラスがオーバーウェイト、マイナスがアンダーウェイト):

戦略的(長期) 戦術的(短期)
株式 +1 +1
クレジット -1 中立
国債 -1 中立
現金 n/a 中立
未公開市場 中立 n/a

(出典: ブラックロック)

資産クラスごとの見通しは前回から変更がなかった。

ちなみに、米国債の戦術的見通しは前回の-1から-2に引き下げ。
米物価連動債は逆に、前回の中立から+1に引き上げられている。
いずれも「ニュー・ノミナル」に沿った見直しとなっている。

株式の国・地域別の戦術的見通し(抜粋):

米国 +1 → 中立
欧州 中立 → +1
日本 -1 → 中立
中国 中立 → 中立
新興国市場 +1 → 中立
日本除くアジア +1 → 中立

(出典: ブラックロック)

当たるかどうかは別として、すっきり・理路整然とした予想になっている。
文脈のある予想を組み立てる上でのお手本としてもってこい。
原典に書かれた各予想の理由を読んでおくことをお奨めしたい。

最大の関心事であろう日米欧については、米国の政策対応が峠を越し、欧州が本格的に回復し、日本が世界経済の回復の恩恵を受けるという文脈になっている。


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