アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、危機時の金と暗号資産について有効性を検証している。
人々は恐怖を感じた時、金を買ってきた。・・・
何世紀にも渡って、人々はそうしてきた。
恐怖を感じた時にやったのは、すべてを売って金を買った。
ダモダラン成就がRBSA Advisorのウェブキャストで、「危機時の資産」について語った。
教授は、過去の例にたがわず、コロナ・ショックにおいても金が買われたと指摘している。
金(黄)、ビットコイン(赤)、S&P 500(青)の推移
一時的に下がったとはいえ、確かに金は安定的だったし、株式に比べ良好なパフォーマンスだったと言えそうだ。
ダモダラン教授は、もう1つの可能性としてビットコインを見直している。
過去10年ビットコイン提唱者がビットコインを買う理由として言ってきたものに、人々が紙幣・政府・機関への信認を失った時ビットコインを買うというものがあった。
今回の危機の間、危機時の資産としての役割は明らかに果たされなかった。
ダモダラン教授は、コロナ・ショックの下げ局面の2月14日から3月20日まで、ビットコインが株式を大きく上回る50%もの暴落を演じている点を指摘する。
教授は、暗号資産の良し悪しはあくまで保有者が決めることと言う。
そう言いながらも、ディスっているとしか聞こえない警告を述べている。
もしもあなたが、他のすべてのものがメルトダウンした時にもビットコインが価値を保つと思ってビットコインを保有しているなら、考え直すべきだ。
ビットコインはとてもリスクの高い株式と似た振る舞いをする。
ポートフォリオを分散したりせず、よりリスキーにしてしまう。