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ブラックロック 【短信】バリューではなくモメンタム:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックのラス・ケストリッチ氏が、市場底打ち後のファクターについてコメントしている。


年初来ではS&P 500はまだ15%下落しているが、大型株のテクノロジー、ヘルスケアの指数は3%以下しか低下していない。
同時に、小型株とエネルギーはそれぞれ-26%、-43%と、残忍な弱気相場にまだ打ちのめされている。・・・
驚くことに、モメンタム銘柄が年初来で際立って良いのだ。

ケストリッチ氏が自社ブログで、米市場の見方を解説している。
市場全体の指数を見てもあまり意味がなく、セクターやファクター別に見るべきと示唆している。
ファクターでは、まずグロースとバリューといったファクターで見られることが多い。
株価が底を打つと、そこからバリューのパフォーマンスが良くなるとの経験則がある。
しかし、ケストリッチ氏は今回、バリューではなく、モメンタムというファクター(最近上がっている銘柄)に注目し、理由を4つ挙げている。

  • 不確実・不均一な回復によりバリューが苦戦する。
    経済が強い回復を見せる時にバリューは好パフォーマンスを上げるが、今回の回復は時間がかかる可能性が高い。
  • 流動性がモメンタムに有利に。
    通常モメンタムはボラティリティ上昇に弱いが、今回は世界の中央銀行が莫大な流動性を供給し、モメンタム銘柄を支えている。
  • モメンタムはシクリカルでない。
    1990年代とは異なり、現在のモメンタムはテクノロジーやヘルスケア(特にバイオ)が多く、景気の影響を受けにくい。
  • 大手がさらに大きくなる。
    これまで続いてきた成長トレンドは今後もしばらく続くと見込まれることが多い。

やや心配なロジックもあるように感じられるが、重要なメッセージは、今回は必ずしもバリューではないかもしれないということだろうか。


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