【短信】ドイツがシブチンなワケ:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、財政状態が盤石でありながら財政政策を渋るドイツの事情について代弁している。


皮肉なのは、彼らの言い分が、単にやりたくないというだけでなく、できないというものである点だ。
非貿易財セクターが好調で完全雇用にある中で、何をさせたいのか、と考えている。
ドイツは世界経済の成長鈍化には対処できない、そう考えている。

エラリアン氏がBloombergで、ドイツが財政政策を渋る理屈を代弁している。
ドイツは第1次大戦後のハイパーインフレの経験もあり、頑なに健全財政を維持してきた。

EUでは弱い国と通貨統合を行い、強いドイツが弱いユーロの恩恵を受けることとなった。
結果、強いドイツが双子の黒字、弱い周辺国が双子の赤字という構図が出来上がった。
そこで出てくるのが、弱いユーロの恩恵を受けるかわりにユーロ圏のために財政出動をしろという議論だ。
しかし、どの国の人でもそうだが、恩恵を受けていることはあまり意識になく、負担を強いられることには強く反応する。
だから、ドイツはもっともらしい理屈で財政出動を渋るのだ。
確かに、一国の財政は一義的には他国のためにあるわけではない。

エラリアン氏は、ドイツのような国の扱い方を手ほどきしている。

ドイツについてはまったく異なる見方をしないといけない。
需要によい効果があることだけでなく、サプライサイドについても説明すべきで、実際になされている。・・・
グリーン技術へのインフラ投資はサプライサイドの話であり、同時にとてもよい需要を生むだろう。


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