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【短信】テーパリングを恐れる必要はない:モハメド・エラリアン

アリアンツ経済顧問のモハメド・エラリアン氏が、金融政策正常化への取り組みが遅いFRBを批判し、早期のテーパリングがむしろ望ましいガス抜きになると主張している。


「市場が(FRB高官の発言に)反応しないのは、パウエルFRB議長が言わないからだ。・・・
先に進もうという変化は下から上がってきていて、パウエルFRB議長、ジョン・ウィリアムズ ニューヨーク連銀総裁、クラリダ副議長はまだ含まれていない。
ビッグ・スリーが言わない限り、市場は耳を貸さないだろう。」

エラリアン氏がCNBCで、史上最高値更新をやめない米国株市場の背景を語った。
複数の地区連銀総裁が早期のテーパリング開始を促す発言をしているが、市場はそれにほとんど動じることがない。
エラリアン氏は、FRBの意思決定に圧倒的な影響力を持つ「ビッグ・スリー」が公言しないかぎり市場は反応しないだろうと解説した。

エラリアン氏はこれまで、FRBの主張とは異なり、インフレが一過性ではないと主張してきた。
FRBはインフレ上昇に対して後手に回っているとして、すでにテーパリングは開始しているべきだったという。
同氏はFRBの出遅れが生み出す「経済・市場への最大のリスク」を2つ挙げている。

  • インフレ昂進: 金融政策正常化が遅れインフレが高まり、急激すぎる金融引き締めを迫られる。
  • 市場の事故: 流動性供給が継続し、市場がファンダメンタルズを軽視し、バブルが膨張し破裂する。

エラリアン氏は、早期に正常化を進める限りテーパリングを恐れる必要はあまりないと話している。

市場がどう反応するかについては、大きな崩壊は起こらないと思う。
これに対する順応は進んでいる。
莫大な流動性のために市場の一部でバブル的な水準にあるから、少し下げるだろうし、下げるべきだ。
でも、崩壊に至る状況ではなく、冷静になろうとする状況だ。


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