米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、テスラ車に対する調査・リコールの請願について検討を行うと明らかにした。
NHTSAによると、調査とリコールの要請は2012─19年型の「モデルS」、16─19年型の「モデルX」、18─19年型の「モデル3」を対象としたもので、合計127件の苦情が寄せられた。110件の衝突事故と52件の負傷の報告があったとしている。
Reutersほかメディア各社が伝えている。
テスラ車が「突然の意図せぬ加速」を起こすことがあるのだという。
対象となる車両は50万台。
テスラについてはこのところいいニュースが続いていた。
昨年10月には市場予想を裏切る形で(第3四半期について)黒字決算を公表。
株価はそこから倍に化けた。
12月には、同1月着工の上海工場から完成車を出荷するなど、製造プロセスでも大きな進歩を感じさせた。
テスラ株価(出典:Investing.com)
テスラは黒字化が遅れたことに加え、イーロン・マスク氏のご乱行もあり、多くのショート・セラーから執拗にマークされてきた。
その売り方が、最近の株価上昇で灰も残らないほどに焼かれているとの観測もある。
(もっとも、彼らがポジションを閉じたための株価上昇かもしれない。)
そこに来ての今回のリコール問題。
仮にリコールとなるなら、再びテスラに品質問題・財政悪化という重大課題がのしかかることになる。