政治

【短信】ダボス会議は逆指標:ローレンス・サマーズ

ローレンス・サマーズ元財務長官(元ハーバード大学学長、現教授)が、ダボス会議を軽くディスっている。


概してダボス会議は先行指標ではなく逆指標だ。

サマーズ氏がBloombergで、ダボス会議について語った。
同氏は同会議に過去30年で25回参加したが、今年は参加しなかったという。

ダボスがほぼ楽観的だった時、現実は悪化する傾向がある。
ダボスがほぼ悲観的だった時、現実は改善する傾向がある。
これは一種の心理に関する指標なんだ。

ダボス会議で語られる話が現実とかけ離れたもの、真逆のものとの指摘は今に始まったものではない。
ジム・オニール氏なども同様の指摘をしてきた。

逆指標との指摘は現象の記述にとどまらず、批判が込められている。
サマーズ氏が「先行指標ではな」いと言っているのもその含みだろう。
多くの人が、ダボス会議が逆指標であることを不愉快に思っている。
ダボス会議が世界のリーダーたちの集まりで、そのリーダーたちが言行一致であるなら、逆指標というのはやはりおかしい。
ジョセフ・スティグリッツ教授などもリーダーたちの自己満足・虚飾を批判してきた。

毎年この季節になると、この民間の会議に出席するため、政治家や経営者がウキウキとウィンター・リゾートに出かけていく。
国民や株主・従業員は《そんな暇があったらもっと働け》と文句をつけるべきかもしれない。
その中で、安倍内閣の中に(実際の行動はさておき)こうした問題意識の存在が見て取れるのはせめてもの救いだろう。


-政治
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 その他利用規約をご覧ください。