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【短信】ジェレミー・シーゲル教授の当たる予想、当たらない予想

今年も《投資界の生ける福禄寿》ジェレミー・シーゲル教授に参拝し、幸多い年を祈りたい。


これらはほぼ2:1なんだ。

シーゲル教授が、グロース株とバリュー株でのPERの格差を指摘し、バリューのアウトパフォーマンスを予想した。
Russel 1000のグロースが31.3倍、バリューが15.9倍であるとことを指したもの。

シーゲル教授は、現在のPER格差がドットコム・バブルの2000年ほどではないものの、ノーマルより大きい点を強調している。
ただし、グロースの崩壊を予言しているわけではない。
格差が縮小すると見て、今年のバリューのアウトパフォームを予想している:

  • S&P 500全体は8-10%
  • バリュー・セクターは15%

強気派さえ、あまりに長く続いた強気相場のため上昇継続に懐疑心を募らせる中、《永遠のブル》はひるむことなく、強気予想を的中させてきた。
しかし、それにはサイドストーリーもある。
過去20年ほど、ほとんどの時期で教授はバリュー復権を予想してきたが、こちらは大半の時期で外している。
この日の番組でも、そこを突かれて苦笑い。
《今回は違う》と考える理由を話している。

シーゲル教授はこの先短期金利についてある程度の低下を見込むが、長期金利の下げは大きくならないと予想。
グロースの伸長を支えてきた金利の要因がパンデミック前まで戻ることはないと話した。

このところ、市場のマクロ予想は外れ気味だ。
予想下手の市場が今はソフトランディング/ノーランディングを予想している。
シーゲル教授は引き続き、メインシナリオにソフトランディングを据え、確率は2:1だという。

ソフトランディングにならない場合でも、とても緩い景気後退だろう。・・・
長期だけでなく、2024年通年のパフォーマンスにも大きくは影響しないだろう。

シーゲル教授のワーストシナリオは、第2・3四半期にゼロ成長に落ち込むが、その後良好な回復を見せるというものだ。

少々気になるのが、先週からの3つの記事での予想に見られる変化だ:

  • (12/26)ダウ平均で10-15%、20%もありうる。
  • (12/27)全体(おそらくS&P 500を念頭)で10-12%上昇しうる。
  • (1/2 本記事)S&P 500で8-10%、バリューは15%。

先月26日以降、市場は横ばいなのに、上げ幅は小さくなっているように見える。
福禄寿は少々ご利益をケチろうとしているのかもしれない。


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