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【短信】オミクロンを恐れる2つの理由:モハメド・エラリアン
2021年11月29日

アリアンツ経済顧問のモハメド・エラリアン氏は、市場がオミクロン変異種を恐れる理由、あるべき財政・金融政策について語っている。


市場は2つのことを心配しているんだ。

エラリアン氏がFOXで、オミクロン変異種で動揺した市場の心理を代弁した。

市場が心配する2つのこととは

  • 経済の需要側に悪影響を及ぼすこと。
  • サプライチェーンがさらに混乱し、インフレを悪化させること。

エラリアン氏は皆が嫌がる言葉を用いて、この心配の本質を語る。

「この2つこと、低成長と高インフレが一緒になるとスタグフレーションになる。
市場は今それを恐れているんだ。」

今回出演したのは保守系メディアのFOX。
FOXが財政拡大に批判的であるのは周知の事実だ。
エラリアン氏は、バイデン政権の財政支出の是非を尋ねられ、その両面を解説している。

  • 良い面: 労働参加を促す内容になっており、供給面の助けになる。
  • 悪い面: インフレ悪化の要因になる。

このタイミングでの大規模財政支出の功罪を端的に説明した後、エラリアン氏はその是非について意見を述べている。

これら2つのことをネットして考えると、実施した方がいいだろう。
供給側の助けになるからだ。
そして、FRBは需要側をもっと相殺しないといけない。

ここで重要なのは次の2点:

  • 財政政策を行うべき理由を需要側でなく供給側としている。
  • 総需要を増やすことでインフレがさらに昂進しないよう、金融引き締めを求めている。

かつては財政・金融政策は逆向きであるぐらいが良いとされていた。
財政はピンポイントで救済・刺激を行え、金融はもっとマクロな調整を得意としている。
両方をうまくバランスよく使い分けるのが望ましい。
エラリアン氏の発言からは、そうしたノーマルを取り戻すべきとの思いが垣間見える。


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