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【短信】ウォーレン・バフェットが株価急落を解釈すると・・・
2020年6月14日

CNBCが1962年の株価急落時のウォーレン・バフェット氏の映像を紹介しているが、これがいろんな意味で面白い。


市場は過去、しばしば優れた予想者でもあったし、時々は拙い予想者でもあった。
たとえば過去4-5年、株式市場はブームを続けてきた。
良い景気を予想したのだろうが、実現はしてこなかった。
企業収益は5年前より改善していないが、株価はその間50%上がった。

バフェット氏が1962年、米国株急落にコメントしたものだ。

見慣れない中年の紳士が聞き慣れない声で話している。
まだ31-32歳頃のバフェット氏である。
別人にしか見えないが、話の内容は確かにバフェット氏のようでもある。

1962年とはどんな時代だったろう。

S&P500指数
S&P500指数出典:Macrotrends

昔は米経済にも起伏があった。
数年に一度景気後退があり、株価も弱気相場に入った。
ところが、1962年の株価急落は2割を超える大幅な下落だったにもかかわらず、景気後退をともなっていない。
だからこそ、バフェット氏は市場の読み違いと言ったのだ。
そして、市場は常に間違うものとのニュアンスを言い添えている。

おそらく市場は、新たな正しい予想をしているというよりは、以前の正しくない予想を修正しているのだろう。

CNBCが今この映像を紹介した背景は、現在ファンダメンタルズと株価の乖離を強く感じているからであろう。
バフェット氏がいうように、市場は正しい時もあるし、間違っている時もある。
今はどちらなのか。

ちなみに当時の景気拡大期は長く続き、1969年まで継続した。
その意味で、1962年の急落は一概に市場の誤りを正したともいえない。
むしろ、急落したことが誤りだったとの主張もできるかもしれない。
さて、今はどちらなのか。


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