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【短信】ウォール街が抱く究極の選択: ジム・チャノス
2022年4月7日

キニコス・アソシエイツのジム・チャノス氏が、2018年のFRBの政策転換を厳しく批判し、今後起こりうる2つのシナリオを紹介している。


金利はゼロになり、株式市場は放物線を描き、厳しいインフレが戻り、大きな転換点を迎えている。

チャノス氏がReally Americanのインタビューで、FRBが2018年のクリスマスに大きな失策を犯したと指摘している。
GDPが悪化することはなかったのに、市場の下落に怯え、金融政策を正常化から緩和へUターンさせてしまった。
そうこうするうちにインフレは高まり、インフレが自然に低下するのでなければ、金融引き締めが要求される。
2月のCPIは前年同月比7.9%、コアでも6.4%。
FOMCは今年のインフレを4%超と見ているのに、FF金利は1.9%と予想している(いずれもメジアン)。

「中央銀行はまだインフレ退治で出遅れている。
2%から3%に利上げせざるをえないために景気後退になるなら、私たちは苦痛の世界にいて、3%の金利に耐えられないなら、本当にダメな経済であることになる。」

2018年第4四半期の株価下落は、長期金利が3%を超えて上昇の気配を見せた時に始まっている。
2018年のFF金利は10月が2.25%、12月が2.50%だった。

チャノス氏が気にする3%は(名目金利を見る限り)今回の分の悪さを示している。
インフレは2018年よりはるかに高い。
仮に3%のFF金利が必要なら、2018年より高い。
長期金利も、イールドカーブがフラットか長短逆転しない限り、3%超だろう。
仮に、フラットか長短逆転であっても、決して喜べる状況ではない。

チャノス氏は、ウォール街が想定する2つのシナリオを紹介している。

インフレ加速で、2%に戻ることはないが、4-5%に落ち着くのか。
2.5-3.0%の金利によって大不況に突き落とされてしまうのかだ。
どちらのケースも良いものではない。
こうなったのは過去10年あまりにも金融緩和を続け過ぎたためだと思う。


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