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ハワード・マークス 【短信】ウィワークは1999年のよう:ハワード・マークス
2019年10月7日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、先月IPOの頓挫に追い込まれたシェア・オフィス大手のウィワークについて言及した。


1999年のばかげたバリュエーションのようだ。

マークス氏によるシェア・オフィス大手ウィワークについての発言をBusiness Insiderが伝えている。
赤字のオフィスの転貸に470億ドルの値付けがなされる現状が、いかに奇妙なことかを指摘している。
似たようなことが1999-2000年のドットコム・バブルで起こったことは言うまでもない。

広いスペースを長期で借りて短期で貸すことがどれほど簡単なことか、間違いない。
たったそれだけのことで財産を作り、天文学的なバリュエーションでIPOできるのか?
テクノロジーの奇跡と称えられる企業に、同じ事業を営むがそう称えられない企業よりはるかに高い価格がついている時はよく考えないといけない。

マークス氏は、ウィワークの営む事業自体をたいして買っていない。
簡単な仕事では儲けられないと、現実主義的に斬って捨てる。

先月、ボストン連銀のエリック・ローゼングレン総裁は、シェア・オフィス事業が景気後退期に経済全体の足を引っ張りかねないリスクを指摘している。

マークス氏は、今回公開市場が規律のある機能を果たしたと安堵している。
ウィワークがIPOを強行せず、CEO交代やリストラに向かったことは、市場の規律が一役買ったためとも考えられるからだ。

470億ドルのバリュエーションで買ってきた人たちもついに150億ドルでのIPOを望まなかった。
結果、ガバナンスの変更と経営陣の変更となった。
これは好ましいことだった。

新規公開株の価格評価でも高名なニューヨーク大学アスワス・ダモダラン教授は、新興企業において売上が過剰に重視され、利益を上げる事業モデルが軽視されていると嘆いている。
教授はその一因が、利益を度外視し売上を重視するIPO市場と、そうした経営を助長するベンチャー・キャピタルにあると指摘している。


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