投資

ハワード・マークス 【短信】ウィルスに対する判断の難しさ:ハワード・マークス
2020年3月1日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、新型コロナウィルスの市場への影響について語った。


現実世界では、物事は『かなり良い』と『それほど熱くない』の間で振れる。
しかし、投資の世界では、完璧と絶望の間で振れるものだ。
1-2週間前はみんな完璧と思っていたが、今では絶望と感じている。

マークス氏がCNBCで米市場の急激な心理悪化を指摘した。
新型コロナウィルスの問題が深刻と捉えられるまで、市場には楽観があり「相対的に高かった」資産価格を支えていたという。
ところが突然その楽観が「パンク」した。

マークス氏は、市場価格にはいくつもの観点があるという。
単純に、以前の株価は高かったものの、超低金利との比較では高くなかったともいえた。
様々なニュースとの比較ではやはり高かったという。
どちらかといえば楽観的だった市場が、悲観に転じている。
マークス氏は、下落局面が「終わったのかどうかは誰もわからない」と語った。

「(ブラックスワンの)カタリストのようなものになる可能性はある。
しかし、今はまだ恐怖でしかない。
1週間前はみんな封じ込めについて話していて、今は感染について話している。
イタリアなど中国以外について話している。」

こうした状況で、投資家は難しい選択を迫られている。
それは少し前まで市場に立ち込めていたFOMO(取り残される恐怖)の感覚だ。

何か月も私がみんなに言ってきたのは、現在市場に参加するのが怖いが、市場から出てしまうのも怖いということ。

下げに備えて売り逃げるのは常にたやすい。
しかし、もしも市場がリバウンドすれば、その投資家は乗り遅れることになる。
投資とは、リスクを取ることとの引き換えに、その報酬たるリターンを得る営みだ。

マークス氏は、新型コロナウィルスの影響の特徴を挙げ、ファンダメンタルズ面の注目点を強調している。

「これが特にサプライチェーンに及ぼす影響に注意することが重要だ。
過去のパンデミックは健康と生存にかかわる問題だったが、今回は世界経済にかかわることだ。」


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