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【短信】インフレ長期化を回避するには:アラン・グリーンスパン
2021年10月27日

アラン・グリーンスパン元FRB議長は、米インフレが持続する可能性が高くスタグフレーションに発展しかねないと心配している。


現在の物価変動はパンデミックに関連して引き起こされた可能性が高く、時間とともに収まっていくだろう。
とはいえ、私は、そう遠くない将来、よりインフレ的な環境に米経済を引き込む他の力が存在するように思う。

グリーンスパン氏がAdvisors Capital Managementウェブサイトで、米インフレの高止まりを心配した。
パンデミック前から懸念され、パンデミックで深刻度を増した財政問題に加え、供給制約の問題がその理由だ。
こうした心配に反論する人たちに釘を刺すかのように、同氏は自身のインフレ観を語っている。

今のところ市場は、FRBが経済回復を守るために国債買入れの縮小を優しく行うと確信しているようだ。
しかし、債務の貨幣化は長期的な解決策ではなく、経済が生産する現実の財とサービスに対するマネーサプライの増大は最終的に物価水準の上昇につながる。

グリーンスパン氏は、足元の「エネルギー価格ショックとコロナウィルスの邪魔」をやり過ごしたとしても、インフレ傾向は2%を大きく上回るだろうという。
コストプッシュのインフレが消費者の購買力を奪い、スタグフレーション的な状況を招きかねないという。
FRBがインフレの封じ込めを強いられるような場合、特に厳しい状況になるという。
インフレ退治に動けば景気を悪化させ、景気を優先すればインフレが悪化しかねないからだ。
ただし、グリーンスパン氏は将来を真っ暗と見ているわけではなく、切り抜ける道についても示唆している。

需給の両側のインフレ圧力が持続する中でも、経済の他の力から十分なサポートがあることを期待している。
特に生産性の上昇だ。


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