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アスワス・ダモダラン 【短信】インフレ昂進時に必要な悟り:アスワス・ダモダラン
2021年5月12日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、インフレ昂進時の米国株戦略について語り、株式投資について悟りを開くよう促している。


(金利が上昇しようと)実質成長率が上昇するなら切り抜けることができるだろう。
経済が本当に良ければ、市場は金利上昇に耐えられる。・・・
インフレが原因なら、株価の調整は大きくなる。

バリュエーション学長とも称されるダモダラン教授がCNBCで、金利上昇の株価への影響について解説した。
金利上昇があっても、その原因が経済成長によるものなら、企業収益も相応に上昇するだろうから、株価への影響は小さい。
一方、金利上昇の原因がインフレなら、話は違ってくる。

みんなが成長率の数字を見るのを止めてインフレを見ているのは、現在の市場の本当の心配事が、インフレを制御できるかにあるためだ。
もしもできなければ、大きな問題を抱え込むことになる。

インフレ・リスクを回避するための戦術を尋ねられると、ダモダラン教授は(株式に留まるならば)コモディティ株、インフレでも価格決定力を持つ消費財の会社が検討の対象になると話した。
一方で、金融株はインフレ上昇時に良いパフォーマンスを上げないと述べている。

インフレ昂進が実現した場合のダモダラン教授の見通しはかなり厳しい。
「安全な場所はないと考えている」と言い切った。
その上で、インドの賢人は現実を受け入れることを奨めている。

勝ち得た利益、それこそが長い強気相場の恩恵だった事実を受け入れなければいけない。
たとえ損をしても、2010年まで戻るわけではなく、2018年頃に戻るのだろう。
それは決して悪くない。
あまりにも長く強気相場が続き、自分がどこにいるのかを見失っただけなんだ。


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