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【短信】インフレはまだ安心できない:ジェレミー・シーゲル
2021年9月20日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、インフレ懸念は払拭されていないとして、タカ派的なFRBの政策を予想している。


インフレはまだ存在し、安心すべきでない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで17日、8月のCPI上昇ペースの鈍化についてコメントした。
教授は注意すべき要因として、住宅関連、値上がり品目の品切れ、原油・天然ガスを挙げている。

市場はインフレ警戒を解きつつあるようにも見えるが、シーゲル教授の見通しに大きな変化は見られない。
翌週のFOMCについても、ハト派側に寄るとは予想していない。

「ドットは前に進められ、多くの人が2023年まで待たずに来年終わりに利上げによる引き締めを開始すべきと言うようになるだろう。
私はインフレ上昇でもっと早くなると考えているが、(FOMCでは)そうなるだろう。」

シーゲル教授は、さらにFRBがタカ派的になりうる点についても言及している。
それは、金融政策正常化がテーパリング、利上げの順に進むとするコンセンサスへの挑戦ともいえる可能性だ。

もう1つ言っておきたいのは、新たな政策金利の決定システムの下では、テーパリングと同時進行の利上げもありうることだ。

インフレがFRBの想定以上に進むような場合、テーパリングと利上げを同時に行う可能性について述べたものだ。

この可能性については、ウィリアム・ダドリー元ニューヨーク連備総裁がかなり否定的な見方を述べている。
金融政策正常化においては市場の混乱を回避することが重要であり、仮に前回と違うやり方を採用すれば、フォワードガイダンス全体への疑念を呼び、市場を混乱させ、その後の政策の効果を失いかねないとの指摘だった。


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