【短信】インドの勇敢な法人減税:マーク・モビアス

新興国市場投資の大ベテラン マーク・モビアス氏が、インドの法人減税についてコメントしている。
インドの動きを「勇敢」と表現する一方、手放しには喜べないような言葉も吐いている。


インド政府による信じられいないような政策で、とても勇敢だ。
この減税のすばらしいところは、水準を他のアジア諸国と同水準まで下げたことだ。

モビアス氏がBloombergで、20日に発表されたインドの法人減税についてコメントした。

インド政府は20日、法人税の実効税率を30%から他のアジア諸国なみの25%程度に引き下げると発表した。
外国企業の子会社・合弁会社にも適用されるほか、新たに設立される企業では17%まで優遇するという。
この発表を受け、20日のインドSENSEX指数は前日比5.32%上昇した。
一方、財政悪化懸念から債券は売られ、印10年債利回りは前日比0.148%上昇した。

モビアス氏は、この減税により製造業の立地選択に変化が起こるという。

製造業がマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアなどを検討する時、以前と違いインドも競争できるようになった。
とても勇気ある政策であり、インドに大きな影響を及ぼすだろう。

中国が米国と貿易戦争を続ける中、世界の製造業は製造拠点を中国から他の地域へ移しつつある。
今は、その受け皿となる絶好のタイミングなのだ。

各国のこうした動きはモビアス氏にとってチャンスなのか。
長老は表も裏も見透かしたように現実的な見解を披露している。

世界で金利がどんどん下がっていくと同時に、こうした国々では当然ながら通貨安となり、税率の競争力が増していく。
経済を動かし続けたいためだ。
つまり、底辺への競争なんだ。

国々の側に立てば、まさに底辺への競争だろう。
投資家の側に立てば、さらに通貨安との闘いとなる。


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