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【短信】インドが集中すべき「輸出」:ラグラム・ラジャン

IMFチーフエコノミスト、インド中銀総裁を歴任したラグラム・ラジャン シカゴ大学教授が、インド経済が向かうべき方向性を提案している。


インドは重要な選択を迫られている。
中国を追って、製造業ジャイアントになろうとするのか?
私見では、それは誤りだ。
世界には、もう1つの中国、製造業ジャイアントを抱える余地はない。
・・・私たちは、製造された財をそんなに消費できない。

ラジャン教授がBloombergで、インドの今後について尋ねられ答えた。

このインドについての意見から日本について考えさせられるのは3点。
1つは、世界の需要に限度があるなら、日本の製造業は単純に国内回帰しにくいだろうということ。
日本の製造業が海外に拠点を移した時、単純に製造を移転したわけではない。
製品の特性を見て、移した方が有利なものから移していった。
だから、今のような急激な円高になっても、すでに移したものを単純に日本に戻す話にはなりにくい。
世界の需要に天井があるならなおさらだ。
為替では量が戻らない一因がここにある。

2つ目は、日本がアニメ等コンテンツやインバウンドの需要に注力してきたこと。
こちらは、製造業以外の外需に注目したものとして、説得力がある。

3つ目は、世界が供給過多になりやすい傾向があるなら、自由貿易の有用性が減少するだろうということ。
自由貿易で皆が恩恵を受けうる大前提は、世界に需要が十分に存在することだ。
その大前提が崩れるなら、負け組が増え、保護主義が勢いを増すことになろう。

インドの話に戻ろう。
ラジャン教授は、インド経済が向かうべき方向性を提案している。

インドにはもう1つの選択肢がある: サービス業だ。
現在それが起こりつつある。
インドからのサービス輸出が立ち上がりつつあり、おそらくインドはそれに集中すべきだ。

日本人の間でもインド投資は人気だが、より肌理の細かい投資ができる投資家とっては参考になる意見かもしれない。


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