アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授がARMのIPO、大手テック銘柄についてコメントしている。
「今日の株価になるべき成り行きがあったのだろう。」
ダモダラン教授がCNBCで14日、ARM上場についてコメントを求められた。
いつもなら注目のIPO銘柄についてバリュエーションを公表することもある教授だが、ARMには興味がないようだ。
「私が赤信号を出す、私が後ずさりする唯一の理由は、ソフトバンクが一度触ったものを自分が触りたいとは思えないことだ。
過去3-4年で学んだのは、ソフトバンクが事業を構築する時にソフト・タッチではすまないということ。
だから、ソフトバンクが買えというものはすべて避けたいんだ。」
ダモダラン教授のソフトバンク嫌いは一貫している。
しかも、それは多分に精神論だ。
ダモダラン教授は、大手テクノロジー銘柄についてもスタンスを尋ねられている。
教授がこれら銘柄を多く保有しているためだ。
「もしも今日の株価で買うかと尋ねられたら、答はNoだ。
でも、幸運にもはるかに安い株価で仕込んだんだ。」
ダモダラン教授は、持っている株と持っていない株に異なる投資判断を下すのが理論的に不合理であることを認めている。
割高と思えば売るのが理論だろうが、そもそも市場や人情は理論どおりには動かない。
ダモダラン教授は、特にこれから買うことには後ろ向きのようだ。
「これらはすべて偉大な企業だ。・・・
でも、これら銘柄を偉大であり続けるとした価格で買うのは、しばしば偉大な投資とはならない。
『偉大』は『とても良い』になりうるし、それはネガティブ・サプライズになってしまう。」