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【短信】やるべき2つ、やってはいけない2つのコト:レイ・ダリオ
2023年10月4日

ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者のレイ・ダリオ氏が、平均的な投資家が踏むべき2つのステップを説明している。


水晶玉で投資すれば、砕け散ったガラスになる運命だ。

ダリオ氏があるフォーラムでBloombergキャスターから「何に投資すべきか」尋ねられ、変化球を返した。
同氏は真意をこう述べている。

「知っていることより知らないことの方がとても重要だ。
だから、適切なバランスをとりポートフォリオを分散する方法を知ること、国・通貨・資産クラスで分散することが重要だ。」

ダリオ氏が言いたいのは、無知の知を認識し、将来が予測できなくとも失敗しないように分散に努めろということだ。
同氏は、適切な分散により「期待リターンを減らすことなく最大80%のリスクを低減できる」と話している。

一方、一般的な投資家が目指さない方がよい道を2つ挙げている。

  • 短期トレード: 「ほとんどの投資家にとって・・・よくない結果に終わる。」
  • プロのやり方をまねる: 同じやり方で成功するためには大きな組織・資金が必要。

ダリオ氏は、分散投資の体制を整えた後に、2つの目のタスクである資産クラスごとの検討に入るべきと説いている。
そこで始めてキャスターが聞きたかった答を返している。

現在、現時点での期待リターンを見ると、現金は相対的に魅力的な資産クラスだ。
魅力的な理由は、すばらしくはないが相対的にまし、言い換えると1.5%程度の実質リターンと、他と比べて悪くないだけでなく、価格変動リスクがない点にある。

ダリオ氏は2020年1月に「現金はゴミ」と主張し、世間にインパクトを与えた。
実質金利がマイナスからプラスに転じると、先月あたりから現金を魅力的な投資対象と公言し始めている。

アパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏も先月末、最近の投資が現金(金利6%の6か月ものCD)だったと明かしている。


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