アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の10日の発言: まだ底を打っていない。
私は、高値から20-30%(下げる)と言った。・・・
私は、まだ底を打っていないと考えている。
エラリアン氏が10日CNBCで、市場の下げはまだ終わっていないと話した。
10日の米市場は9日の暴落の半値戻しとなり、市場関係者もとりあえず一息つくことができた。
しかし、エラリアン氏はまだ下げが終わったとは考えていない。
ボラティリティが高止まりする展開が続くだろうとし、うろたえてミスを犯さないよう投資家にアドバイスしている。
エラリアン氏は、今月3日にFRBが50 bp利下げした時、新型コロナウィルスの問題に金融政策で対応すべきではなかったと批判した。
市場が次のFOMCでの利下げを織り込んでいく今も、エラリアン氏は、やはり利下げには賛成しない。
ターゲットを絞った財政政策で対応すべきとし、金融政策の余地を無駄に減らすべきでないと指摘した。
「低利の資金、低利の住宅ローンが得られたからといってクルーズ船に乗るわけではない。
貴重な弾薬の浪費だ。
FRBは市場を機能させることに集中すべきだ。」
エラリアン氏は、財政政策により、医療従事者の財務支援、不運にもウィルスの影響を受けた弱い層の保護に努めるべきという。
今一番必要なのはウィルス対応の医療の進展であって、経済刺激のための資産価格押し上げではないとした。