ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は、ほとんどの投資家が中国をアンダーウェイトしていると指摘し、中国への投資を推奨している。
まず第一に、どのベンチマークも世界の時価総額と比較してみればわかるが、ほとんどすべての人が中国をアンダーウェイトしている。
それは通常のことでもある。
長い間みんな準備通貨で貯蓄したがり、世界の資本市場もそこに投資するものだからだ。
ダリオ氏がCNBCで、ほとんどの投資家が中国に対してアンダーウェイトしていると指摘する。
確かに、経済や市場の時価総額と比べて、中国への投資は少ないのが現状だろう。
中国が資本規制をしているため、西側と遮断される可能性、投資対象としての不透明さ、単なる食わず嫌いなど、理由は様々だ。
ただ、事実としてアンダーウェイトしており、なるべく広く市場を定義するほどにリスク/リターンが向上するという一般論を信じる限り、大きな市場セグメントのアンダーウェイトを解消することはプラスになるはずだ。
第1歩は中国のエクスポージャー、分散されたポートフォリオのエクスポージャーを持つことだ。
これは、中国の資産について正しいバランスを達成することを意味する。
ダリオ氏は、最初の1歩として、とにかく中国へのエクスポージャーを取ることを奨めている。
その方法として、自社のオールウェザー・ファンドをアピールしている。
その時その時の資産クラスの相対価格等に応じてリバランスを行う同ファンドに投資することで、個々の投資家には難しいリバランスのための「戦術的な行動」が可能になるという。
ダリオ氏は人民元についても触れ、今後準備通貨の構図において変化が進むと予想している。
人民元はさらに国際化していくだろうし、それは自然な成り行きだ。
ドルと主要準備通貨は課題を抱えており・・・空きが生じることになろう。