あわれパウエル:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、9月のFOMCについてコメントした。
市場は利下げを確実視しており、FRBは再びメッセージ変更を余儀なくされるだろうという。


今日到達した米国債の市場利回り水準は、9月の利下げが確実であることだけでなく、ゆうに50 bp(の利下げ)となる確率が1/3を超えていることを示唆している。

ガンドラック氏が昨夕ツイートした。
CME FedWatchによれば、9月FOMC後のFF金利予想は次のとおり:

FF金利 確率
150-175% 39.6%
175-200% 60.4%
200-225%(現在) 0.0%

もはや利下げしないとの予想は0%なのである。
経済は強いのに市場はさらなる利下げを予想している。
逆に言えば、利下げしなければ、市場にネガティブなサプライズを与える可能性が高い。
市場は知ってか知らずか、FRBの喉笛にナイフを突きつけているのだ。

あわれ、ジェローム・パウエル。
12月以降、記者会見ごとにメッセージの変更が必要になっている。
二度と「サイクル中期の調整」というフレーズを聞くことはないだろう。

7月31日の25 bpの利下げを決めたFOMC後の記者会見でパウエルFRB議長は

「私たちは今回の利下げを主にサイクル中期の政策調整と考えている。」

と今回の利下げの位置づけを強調した。
「サイクル中期」とは

  • 景気はまだまだ拡大が続く
  • 景気後退期のような連続的な利下げと決まったわけではない

と印象づけたかったのだろう。
利下げが続けば、こうしたメッセージはつじつまが合わなくなる。

そもそもガンドラック氏は従来から市場コンセンサスより早い景気後退を予想してきた。
7月の利下げも保険的利下げではなく、景気鈍化への対処だと指摘していた。

ガンドラック氏は昨日Reutersの電話インタビューで米金利の動向を予想している。

米国債を買うには少し遅い。・・・
米国債利回りがここからさらに下がるとすれば、何か悪いことが起こるのだろう。
・・・何を見ても、経済データは昨年10月より悪化している。


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