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【短信】「全部上げ相場」の残るドライバー:モハメド・エラリアン
2022年1月9日

アリアンツ経済顧問モハメド・エラリアン氏は、上げ相場が失速するか否かはまだ判断がつかないとして、その一因をこれまでのFRBの不作為に求めている。


『全部上げ相場』は2つの要因によって実現してきた。
1つは無くなるが、もう1つはわからない。

エラリアン氏がYahoo Financeで、「全部上げ相場」継続の是非について答えた。
同氏は、上げ相場の主要因を「大規模で予見可能な中央銀行による流動性注入」と「行動学的なもの」の2つにあると見ている。
FRBがインフレ退治を積極化しバランスシート縮小まで視野に入れつつある今、前者は消えつつある。
しかし、市場参加者の行動にはまだ不透明性があるという。

人々が押し目買いの条件反射を身に着けている事実、株式が絶対的にでなく相対的に卓越しているという事実だ。・・・
市場が相対的でなく絶対的な見方を採り始めるのか?
もしも相対的な見方を採り続けるなら、株式は他の何よりもまだ優越し続けるだろう。

市場参加者が低利回り継続を信じ続けるなら、高めのインフレの中で株式の優位は揺るがない。
押し目が来れば、これまでのように買いが入るだろう。
この市場参加者の行動は今後も続くのか。
米国でインフレ期待が上方にシフトしたのも行動学的な変化だ。
インフレ期待が変化したのと同時に、低金利期待も近いうちに変化するのか、それが問われている。

エラリアン氏の答は、まだ結論を出していないということだろう。
そして、その一因が、これまでのFRBのインフレ対処の出遅れにあるとして、やんわりと批判している。

FRBは2021年、市場に素晴らしい年をもたらした。
その代償は、はるかに複雑な2022年の見通しだった。
その複雑な見通しとは政策、経済についてであり、結果、より不確実な見通しを市場にもたらしている。


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