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【書評】ETFハンドブック

執筆:

ETF大手ウィズダムツリー・アセット・マネジメントのデビッド・J・アブナー氏が書いたETFについての書籍。
「プロフェッショナルが理解すべき最先端投資ツールのすべて」との副題がついているとおり、プロ向けの本である。(浜町SCI)


一般の投資家がどのETFにしようかと考えている時に役に立つ本ではない。
ETFの仕組みやさまざまな類型について知りたい時に開く本だ。
だから、投資家に対して推奨すべき本ではなく、同業者の皆さんに紹介すべき本である。
そもそもこのテーマでこの分量の本を一冊仕上げているのはこの本だけだ。
自然とデファクト・スタンダードになっているのだろうと思う。

(アマゾン)『ETFハンドブック』

ETFが市場の振れ、特に下落を大きくしているのではとの懸念の声が多い。
単なるパッシブ投資としてではなく、それが上場しているがゆえにリスクが大きくなっているとの指摘だ。
市場関係者ではよく語られる話なのだが、なぜそうなるのかメカニズムまで説明されているかというととても怪しい。
そんな疑問もあって、筆者もこの本を手に取った。
実際、本書では1つの章を割いて2010年と2015年のフラッシュ・クラッシュについて検証している。
片側からの主張が詳細に示されている。

ETFについて総括的に知識を得たい人、何かあった時に調べ物をしたい人などには重宝するのではないか。


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