投資

アスワス・ダモダラン 【数字】日米株式の魅力度を冷静に見直すと・・・
2022年1月6日

最近さかんに日本株の割安感をアピールする人が増えている。
セル・サイドに多い意見だが、決して裏付けがないわけではない。(2021年1月5日 浜町SCI)


アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授は、継続的に国別の株式リスクプレミアム、リスクフリー金利、株式の期待リターン等をアップデートしてくれている。
その教授が4日、こんなツイートをした。

3年連続で米国株はすごいリターンを上げた。
(昨年)S&P 500の投資家は28.47%のリターンを得た。

なるほど、この数年米国株はブル派ですら出来過ぎというほど絶好調だ。
このツイートにはグラフがついている。

このグラフはCAPMの時系列を見たもの。
 青: 長期金利(リスクフリー金利の代用)
 赤: 株式リスクプレミアム。
 青+赤: 株式の期待リターン

赤は過去の水準から大きく逸脱していない。
青はかなり低い。
結果、(青+赤)もかなり低い。

2022年は4.24%の株式リスクプレミアム(平常の範囲内)で始まった。
しかし、長期の年あたり期待リターンはわずか5.75%(史上最低に近い)だ。

6%を切ってきた期待リターンをどう見るか。
日本の投資家にはそれでも十分という人も多いかもしれない。
しかし、冷静になって考えると、瞬間風速とはいえ、現在の米インフレはそれを超えつつある。
株式のリスクをとってもインフレ分さえ受け取れないかもしれないのだ。

さて、日本株はどうか。
ダモダラン教授による日本株のリスクプレミアムは昨年11月で5%弱だった。
これに長期金利ゼロ%を足すと、期待リターンは5%弱。
インフレ率1%弱をゆうに上回っている。

読者はこれをどう考えるだろう。


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