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ウォール街 【休憩】ビヨンド・ミート、インポッシブル・フーズの次はこれだ!

CNBCが、世界の食糧事情と環境問題にかかわる重要なレポートを伝えていた。


一般論として、昆虫食は優秀なタンパク源だ。
必須アミノ酸、脂質・脂肪、特に単価・多価不飽和脂肪酸、多くの人が望んでいるオメガ3・オメガ6を含んでいる。
鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅などの微量・多量栄養素・ビタミン・ミネラルを含んでいる。
様々な種が繊維・プロバイオティックス・酸化防止剤の性質を示す点について興味深い研究が多くなされている。

北米昆虫農業連合 会長ロバート・ネイサン・アレン氏がCNBCで、昆虫食の効用について概要を説明している。

もちろん昆虫食の効用は栄養素だけではない。
世界レベルの食糧事情・環境問題にも関わっている。
番組では別の団体の声も伝えていた。

「アメリカ人の10%が1週間に1度昆虫食を取り入れるだけで、環境にとてつもないインパクトを与えるんだ。」

豚は太らせてから食べろと言うが、それは制約のない世界での話だ。
家畜の畜産でも魚の養殖でも、エサから肉になるにしたがっておいしく、高価になっていく。
しかし、その過程でカロリーが無駄に使われたり、二酸化炭素が発生したり、プロセスの無駄は無視できない。
地球から刈り取れるカロリー、地球を汚せる余地に制約が訪れれば(おそらくすでにその時は来ている)、豚になる前になるべく美味しく食べることが求められるだろう。

アレン氏が昆虫を食べ始めたのは比較的最近の2012年だという。
当時はまだ日常の食材としてではなく「ノベルティ」として売られているだけだったという。
それが米国でキャッチ・アップしてきているらしい。
これまで、欧州の食文化の影響を受けてきた地域では、昆虫食は出遅れてきたのだ。

確かにそうだ。
食品として普及するには(食料事情・環境などの)理屈だけでは不十分。
おいしくないといけない。
アレン氏のおススメはバターの香りがするミルワーム。
一方コオロギはナッツに似た香りなのだという。

さらに、食材としての味だけでも不十分だ。
アレン氏はおススメの調理法を伝授している。

シナモン・砂糖でコーティングして朝食用シリアルのように仕上げるのが好きだ。
あるいはガーリック・パルメザンでコーティングすれば、小粒でポリポリのすばらしいスナックになる。
サラダ、スープ、ベークド・ポテトに振りかけるといい。

アレン氏は生食を奨めず、必ず食用として衛生的に飼育されたものを食べるよう釘を刺している。

ビヨンド・ミート、インポッシブル・フーズなどの人工肉が米国でブームとなっている。
これらはビーガンやベジタリアンといった、少々お高くとまったニーズによるものらしく、逃げ場のないニーズではないのだろう。
それに比べれば昆虫食はお高くとまることはないように見える。
だから、危機的な状況にならないかぎり、ブームにはならないのかもしれない。
ただ、何となく好感が持てるから不思議だ。


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