ジム・オニール

【メモ】ジム・オニール:将来予想のための6つの最重要指標

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BRICsの生みの親Jim O’Neill氏が短期経済予想の秘伝を皆伝している。
秘伝を用いると、周期的な要因から、短期的には40年来の平均を超える経済成長が見込まれるという。


オニール氏がProject Syndicateで、Goldman Sachsチーフ・エコノミスト時代に用いていた短期予想のための最重要指標を明かしている。
世界中から選んだ6つの最重要指標を用いて、その後半年の世界経済を予想してきたのだという。
結論は凡庸なのだが、この分析手法を知っておくのは極めて有用と思われるので、6つの指標をメモしておこう。

  • 毎週の米新規失業保険申請件数
    米経済全体の強さの指標。
    遅行指標としてだけでなく先行指標としても使える。
  • 米ISM製造業景況感指数
    3-6か月後の米経済の先行指標。
  • 米ISM調査の製造業の新規受注と在庫
     
  • 中国の小売消費額:鉱工業生産の比(インフレ調整後):
    中国の周期的なトレンドとともに、輸出から国内消費への経済の構造変化を示す。
  • 韓国の貿易統計
    どの国よりも早く毎月1日に公表され、貿易相手国は世界の主要経済を網羅する。
  • 独Ifo景況感指数
    欧州全体の景気循環を推測するのに有用。

Brexitやトランプ勝利によって、2016年は大荒れだった。
米大統領選までは、長く経済の混乱が続くかとも思われたが、選挙を境にセンチメントが改善、2017年に入って景気循環要因による経済回復が鮮明になったとオニール氏は解説する。

「すべて勘案すると、6つの指標は、世界経済が4%超の成長率で成長すると示しているようだ。
長い間で最高の成長率だ。」

これは40年来の平均を上回る水準だという。
この経済回復を米・英での政策期待によるものとする人もいる。
しかし、オニール氏によれば、そうした要因がなくても経済は回復していたという意見が大勢だ。
ただし、確たる答はわからない。

「6つの指標は、数か月後以降に何が起こるかは教えてくれない。
・・・
この疑問(経済改善が米・英の政策期待なのか)に対する答を与えてくれる指標はない。
時間だけが教えてくれる。」