【グラフ】息を飲む債券王たち

債券王ビル・グロス氏や新債券王ジェフリー・ガンドラック氏が相次いで債券利回りについてツイートしている。
米減税という大きな具体的な材料を前に、金融市場が行き先を探っているようだ。


20日のグロス氏:

5年債・10年債で30年に及んだトレンド・ラインが破られた。
債券を保有してはいけない。

米10年債・5年債利回り
米10年債・5年債利回り

グロス氏は10月、10年金利にして2.4%が重要な節目と指摘していた。
いずれは上昇が予想される10年金利だが、2.4%の抵抗線に何度か跳ね返されてきたからだ。
しかし、その節目が乗り越えられる時が来た。
米減税法案の成立が確実となったため、金利は上昇し、10年金利は2.5%近くまで上昇した。
抵抗線を超えたことで、さらに上昇する可能性も以前より高まったと言えよう。


米財政赤字は拡大し、独国債利回りも上昇を逃れえないことは、2018年の(米債の)トータル・リターンがマイナスになることを示唆している。

米減税案では財源の一部が整わないため、政府財政の悪化が避けられないとみられる。
これは、インフレや金利の上昇要因である。
さらに、完全雇用に近い中での財政政策は経済を過熱させかねない。
これは実体経済の需給をタイトにし、インフレ・金利の上昇要因となる。
減税という大きな材料は、インフレや金利にとっては極めて具体的な上昇要因なのである。

米長期金利にとってキャップとなってきた日欧の金融政策にも変化が予想される。
ECBが金融政策正常化に動くのはすでに既定路線だ。
FRBやECBの引き締めが進めば、日銀も直に動かざるをえなくなる。
そうなれば、日欧からのキャリー・トレードが米金利を押し下げる要因は薄まっていく。

ガンドラック氏は前日19日にこうツイートしている:

米債券市場はこの数年で最高に面白い状況に差しかかった。
世界の市場の状況もかつてなく面白い。
いい年を迎えよう!


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